作成日:2026/4/10,最終更新日:2026/4/10

JavaScript / TypeScriptの文字列操作について

よく使う文字列メソッドをまとめてわかりやすく解説

この記事では、JavaScript / TypeScriptでよく使う 文字列操作メソッド について詳しく解説します。
文字列は、名前・メールアドレス・検索キーワード・文章・URLなど、Webアプリのさまざまな場面で登場します。


そのため、文字列の長さを調べる、前後の空白を消す、一部を切り出す、置換する、含まれているか調べる、といった処理は非常によく使います。
この記事では、基本的なメソッドを中心に、実務でもよく使う定番の文字列操作を順番に整理していきます。


1. 文字列操作とは?

解説: 文字列操作とは、文字の並びを調べたり、切り出したり、変換したり、置き換えたりする処理のことです。
JavaScriptでは、文字列は String として扱われ、多くの便利なメソッドが用意されています。




● どんな場面で使う?

  • ✅ 入力された文字数を数える
  • ✅ 前後の空白を削除する
  • ✅ 文章の一部だけを取り出す
  • ✅ 特定の単語を別の単語に置き換える
  • ✅ ある文字が含まれているかを調べる

フォーム入力や検索機能、表示用テキストの加工など、実際のアプリでは非常に出番が多いです。


● 基本の例

const text = 'こんにちは、JavaScript!';

console.log(text.length); // 文字数
console.log(text.includes('Java')); // 含まれているか

2. length と trim()

解説: 文字列操作で最初に覚えたいのが、文字数を調べるための length と、前後の空白を取り除くための trim() です。
どちらもフォーム入力やバリデーションでよく使われます。




● length:文字数を調べる

const text = 'Hello';
console.log(text.length); // 結果 : 5

length はメソッドではなく、プロパティです。
そのため、() は不要です。


● trim():前後の空白を削除する

const name = '  太郎  ';
console.log(name.trim()); // 結果 : '太郎'

入力欄でスペースだけ入っているケースを防ぐときにとても便利です。


● 実務での使い方

const value = input.value.trim();

if (value.length === 0) {
  console.log('未入力です');
}

trim()length を組み合わせると、空欄チェックの基本形になります。


3. slice() / substring()

解説: 文字列の一部だけを取り出したいときは、slice()substring() を使います。
メールアドレスの一部表示や、長い文章の抜粋を作るときなどに役立ちます。




● slice() の基本

const text = 'JavaScript';

console.log(text.slice(0, 4)); // 結果 : Java
console.log(text.slice(4));    // 結果 : Script

最初の引数が開始位置、2つ目の引数が終了位置です。
終了位置は含まれません。


● substring() の基本

const text = 'JavaScript';

console.log(text.substring(0, 4)); // 結果 : Java

基本的な使い方は似ていますが、実務では slice() のほうが見かける機会は多めです。


● 文字列を省略表示する例

const message = 'これはとても長い文章です';
const shortText = message.slice(0, 8) + '...';

console.log(shortText);

4. replace() / replaceAll()

解説: 文字列の一部を別の文字に置き換えたいときは、replace()replaceAll() を使います。
表示用テキストの調整や、入力値の整形で便利です。




● replace():最初の1か所を置き換える

const text = 'りんご みかん りんご';
console.log(text.replace('りんご', 'バナナ'));
// 結果 : バナナ みかん りんご

● replaceAll():すべて置き換える

const text = 'りんご みかん りんご';
console.log(text.replaceAll('りんご', 'バナナ'));
// 結果 : バナナ みかん バナナ

すべて一括で置き換えたいときは、replaceAll() がわかりやすいです。


● 実務での例

const phone = '090-1234-5678';
const normalized = phone.replaceAll('-', '');

console.log(normalized); // 結果 : 09012345678

const text = ' JavaScript 入門 ';
const normalized = text.replaceAll(' ', ' ').trim();

console.log(normalized); // 結果 : JavaScript 入門

このように、replaceAll() は記号や全角スペースの統一にも便利です。
入力値をきれいに整えてから保存したいときによく使われます。


6. split() と大文字小文字変換

解説: 文字列を区切って配列にしたいときや、大文字・小文字を変えたいときもよくあります。
検索や表示、データ整形で出番の多い基本操作です。




● split():区切って配列にする

const csv = '赤,青,黄';
const colors = csv.split(',');

console.log(colors); // 結果 : ['赤', '青', '黄']

split() は文字列を配列に変える代表的なメソッドです。
逆に、配列から文字列へ戻したいときは配列の join() を使います。


const tags = 'JavaScript, HTML, CSS';
const tagList = tags.split(',').map((tag) => tag.trim());

console.log(tagList); // 結果 : ['JavaScript', 'HTML', 'CSS']

実務では、split() のあとに trim() を組み合わせて、余分な空白を取り除くこともよくあります。


● toUpperCase() / toLowerCase()

const text = 'JavaScript';

console.log(text.toUpperCase()); // 結果 : JAVASCRIPT
console.log(text.toLowerCase()); // 結果 : javascript

英字の比較を安定させたいときは、事前に小文字や大文字へそろえることがよくあります。


● 実行例(デモ)

入力した文字列を小文字に変換し、カンマ区切りで分割して表示します。

ここに結果が表示されます


7. 実践でよくある使い方

解説: 最後に、実務で文字列メソッドがどう使われるか、よくある例を見ておきましょう。
実際には、複数のメソッドを組み合わせて使うことが多いです。




● ユーザー入力の前後空白を削除する

const userName = input.value.trim();

● メールアドレスに @ が含まれるか確認する

if (!email.includes('@')) {
  console.log('メール形式が不正です');
}

● 文章の先頭だけ表示する

const preview = articleText.slice(0, 30) + '...';

● 区切り文字でタグ一覧を作る

const tags = 'JavaScript,HTML,CSS'.split(',');

● 改行区切りの入力を1件ずつ処理する

const lines = textarea.value
  .split('\n')
  .map((line) => line.trim())
  .filter((line) => line !== '');

console.log(lines);

● 表示前に不要な記号を取り除く

const priceText = '1,980円';
const numberText = priceText.replace(',', '').replace('円', '');

console.log(numberText); // 結果 : 1980

こうした細かな処理が積み重なって、使いやすいUIやデータ処理につながっていきます。


8. よくある注意点

解説: 文字列メソッドは便利ですが、初学者の方がつまずきやすいポイントもあります。
基本的な注意点をまとめておきましょう。




● 元の文字列は変更されない

const text = 'hello';
text.toUpperCase();

console.log(text); // 結果 : hello

多くの文字列メソッドは、元の文字列を直接変更せず、新しい文字列を返す形です。


● 大文字小文字は区別される

console.log('JavaScript'.includes('java')); // 結果 : false

比較前に toLowerCase()toUpperCase() でそろえると安定します。


● 文字数と見た目の1文字がズレることもある

絵文字や一部の特殊文字では、length の結果と見た目の文字数が一致しないことがあります。
これは文字列処理でよくある落とし穴なので、長さチェックでは仕様を意識することが大切です。


9. まとめ

文字列操作メソッドは、JavaScript / TypeScriptで非常によく使う基本技術です。
入力値の整形、検索、表示の加工など、さまざまな場面で登場します。


● 本記事のポイント

  • lengthtrim() は入力チェックの基本
  • slice()substring() で一部を切り出せる
  • replace()replaceAll() で文字列を置換できる
  • includes() などで文字列検索ができる
  • split() や大文字小文字変換は実務でも頻出
  • 文字列メソッドは元の値を変更しないことが多い

● 次への導線

文字列操作に慣れてきたら、次は次のようなテーマにも進みやすくなります。

  • 正規表現 を使ったより高度な文字列チェック
  • 例外処理デバッグ を組み合わせた安全な処理
  • localStorage へ文字列データを保存する活用

文字列操作は地味に見えて、実際にはかなり実用的です。よく使うメソッドから少しずつ慣れていくと、日々のコーディングがかなり楽になります。